京都が足りない。

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六道珍皇寺の「冥土通いの井戸」が今だけ見れます!(別名:矢二郎の井戸!?)

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京都フリー写真素材 

 こんにちは!「京都が足りない。」中の人です。「京の冬の旅」が開催中なので、引き続きこの話題を取り上げます。今回は中の人が京都を好きになった決定的な出来事に関連するお寺の紹介です。後半は私の独り語りになっているかもしれませんが、どうかご容赦を^^;

 

 

六道珍皇寺という名の由来

 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)は京都市の東山に位置するお寺です。創建はあの弘法大師空海)の師である慶俊だとか。そもそも「六道」とはお盆の精霊迎え「六道まいり」から来ています。このお寺が鳥辺野の葬場の入り口であったことから冥土の出入り口であるといわれ、お盆にはこのお寺の迎え鐘によって精霊がよみがえると信じられていたのです。

 

■なぜ「井戸」がクローズアップされるのか

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出典:大椿山 六道珍皇寺 公式サイト

  井戸がなぜ重要か?これも六道珍皇寺が「冥土の入り口」として信じられていたことが深く関係しています。平安時代の役人・小野篁(おののたかむら)がこのお寺の裏庭にある井戸を使って冥土と現世を往来していたのでは?という伝説から、この井戸は「冥土通いの井戸」と呼ばれるようになったのです。小野篁は文武両道に優れた人であったようですが、奇行が数多く見られたことから、「昼は調停に出仕し、夜は閻魔に会いにいっている」とささやかれるようになったそう(ちょっと可哀想f^^;)。

 

■今回の特別公開の対象など各種情報

特別公開の対象となっているのは、閻魔堂と呼ばれる場所にある閻魔大王像とその横に並んでいる小野篁像、そして「冥土通いの井戸」などです。

拝観時間:9:00〜16:00

拝観料:500円(特別公開時は600円)

住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る四丁目小松町595

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Google マップ - 地図検索

 交通手段としては、京都駅からだったら市バス206番系統に乗って、清水道のバス停で降りるのが良さそうですね。

 

■珍皇寺に行かれた皆さんの声を少し紹介

 

■「京都が足りない。」中の人が京都を好きである理由の1つ

 さて、最後に私事で恐縮なのですが、何故、自分が京都の情報を調べて発信するまでに京都にハマっているのか、そのきっかけを少し語らせて下さい。それは今回の非公開の井戸に関係があります。

 

 「有頂天家族」 

 この作品こそが私の人生を変えてしまった(笑)。森見登美彦さんの小説ですね。今はアニメとして放映されていたことのほうが有名なのでしょうか?

 森見さんの作品の多くは京都を舞台としていますが、そのなかでも狸たちが縦横無尽に京都を駆け回るこの作品を非常に好きでありまして・・・。この「有頂天家族」にゆかりのある場所を訪れることが中の人的に京都を訪れるメインの動機になっていた時期がありまして(今もそうかなf^^;)

 で、作品の舞台となる下鴨神社などは数度訪れているのですが、井戸が非公開だったのもあって、六道珍皇寺にはまだ訪れていなかったんです。普段見られない井戸が今回見られるとなれば、是が非でも行くしかない!と思ってます。

 ちなみに、六道珍皇寺の井戸は主人公の兄・矢二郎が普段住みついている場所なんですが・・・

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 狸の弟が蛙?

 それが何ゆえなのか知りたい人は是非小説かアニメをごらんいただければと。ちなみにお兄ちゃんは叡山電車にもなっています(えっ?)

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有頂天家族×叡山電車コラボプロジェクト 「偽叡山電車現る!?」について | 叡山電車 

 実際に叡山電車さんともコラボ済みだったりします(もうこのイベントは終了していますが)。

 

 あ、話がかなり脱線してしまいました。『有頂天家族』の聖地巡礼的な話はまた別の機会にしたいと思います。大変失礼しましたf^^;

 とはいえ、六道珍皇寺の「冬の旅」7年ぶりの特別公開。見に行く価値は「有頂天」云々に関係なくあると思います。なお、期間は3月18日までです。ではでは!

 

参考:非公開文化財を見に冬の京都へ行こう! - 京都が足りない。