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奈良の法隆寺が拝観料値上げ!?京都はどうなる?

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Photo by (c)Tomo.Yun

 こんにちは!「京都が知らない。」の中の人です。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句で知られる、あの法隆寺が拝観料値上げというニュースが話題になっているようですね。となると、京都の寺院の拝観料はどうなるのだろう?と思い、記事にしてみました。

 

法隆寺の拝観料が1.5倍に!


客減れば、値上げやむなし法隆寺 拝観料引き上げ:朝日新聞デジタル

 

奈良県斑鳩町世界遺産法隆寺の拝観料が1月1日から、22年ぶりに引き上げられた。大人(中学生以上)が1千円から1500円、小学生が500円から750円でいずれも1・5倍に。維持費用がかかることなどが理由で、寺側は理解を求めている。

 大人が1000円から1500円に!!結構な値上げ幅ですね…。どうしてこんなにも上げることになってしまったのでしょうか?

 

 

■値上げの理由は・・・?

 上の記事によると、少子化の影響などで修学旅行生の減少により収入が減ったということです。修学旅行は最近、どの自治体も誘致に活発ですし、それだけ競争が激しいということなのでしょうね。世界遺産も年々増加し、修学旅行に限らず、旅行の選択肢が増えてしまっているのも影響しているでしょう。このままだと建物の修繕費が足りないということで値上げに踏み切ったということです。

 

 

■皆さんの反応

  「仕方ない」と言う人もいれば、「高すぎる!」という人も。これから法隆寺のお客さんの数がどうなるのか、気になりますね。

 

 

■そもそも寺院はなぜ拝観料をとるのか?

 考えてみれば、ある程度名の知られる寺院の多くは拝観料をとっています。一方で、神社はが拝観料をもらうことはほとんどないですね。

 寺院が拝観料をもらう最大の理由は、上の記事にもありましたが、寺院の修繕費、維持管理費にあてなければならないということです。著名な寺院では、外観だけでなく内装や中に保存している仏像などの文化財の保存にもお金がかかります。人が多く訪れる寺院ほど美しくきれいにするための費用は当然かかるのですね。

 寺院の収入源としては葬儀に関わる謝礼や戒名料、永代供養料などの現金収入が主となりますが、先に書いた寺社の修繕、維持管理にはとても足りていないというのが実状です。よって、観光客から拝観料をもらっているというのが実情のようです。

 

 

■では、京都の拝観料の相場は?

 代表的な場所の拝観料を少し並べてみます

 (大人1名料金、平成27年1月現在)

清水寺 300円

金閣寺 400円

銀閣寺 500円

高台寺 600円

天龍寺 500円

東寺  500円

東福寺 400円

二条城 600円

龍安寺 500円

参考:拝観料金一覧表:京都   京都フォトセンター

 ごく一部しか記載していませんがだいたい300円以上、700円,800円くらいまでが相場のようです。となると、法隆寺の今回の1500円という価格設定がどれだけ異例なのかというのがわかります。京都もいずれそういう値上げラッシュというようなことになるのでしょうか…?

 

 

■京都の寺院の拝観料はどうなるの!?

 ここからはあくまで自分の推測にしか過ぎませんが、すぐに法隆寺のような大幅な値上げをするようなところはないと思います(もちろん個々の寺院によって事情は異なるため、一概には言えませんが)。なぜなら、奈良にある法隆寺と世界有数の観光都市・京都の寺院とでは状況が違うからですね。まず、値上げの原因である修学旅行生の存在というのは今のところ変わらず京都は多く訪れているので大丈夫でしょう(今後はまたどうなるかは不透明ですが)。加えて、京都は街全体が観光地ですので、コンテンツが豊富ですので、何度もリピーターが足を運ぶところです(自分もそうですがf^^;)。よって、まずは観光客がびっくりするような拝観料の値上げはないと推測されます。

 

 とはいえ、京都って寺院をいくつか巡るだけで拝観料で財布がどんどんしぼんでいきますよね。旅自体には満足しているのですが、「拝観料まとめてお得パック」とかあれば嬉しいんですが…まあ、無理ですね^^;ではでは!